数値管理はほどほどに!
ダイエットというと「体重管理」や「カロリー管理」のように数字に目が行くことが多いかと思います。
もちろん、ダイエットをする上で数字は現状把握をする1つの「目安」となりますので大切な情報です。
しかし、数字ばかりを気にしすぎてカロリーや体重に一喜一憂してしまうことの悪影響も知っておくといいでしょう。
今回は数字との向き合い方についてお伝えします。
1)同じカロリーでも太りやすい人もいる
ダイエットは基本的には摂取カロリーが、消費カロリーを下回れば理論上痩せていくのですが、個々の内臓のポテンシャル(消化吸収力や代謝力)により、同じカロリーを摂っていても吸収しやすい人、しにくい人もいますし、季節や女性の場合は生理前後によっても基礎代謝が約10%程前後します。
また、食事誘発性熱産生(DIT)といって、栄養素によって食後の代謝効率が異なるので、同じカロリーでも高タンパクの食事をしている方が燃えやすいなどということもあります。
2)表示されているカロリーの誤差
現状の日本の食品表示の法律的には、実は表示のカロリーは±20%位は誤差があってもOKというルールなので、例えば500kcalだと±100kcalの誤差があるかもしれないということです。
つまり、そもそものカロリーという数値自体が概算の数字ですので、厳密に捉える必要はありません。
3)日々の体重の変動について
体重や体脂肪率は、体内の水分量(むくみ)や胃の中のもので、日によって数キロ変動するのはあたりまえです。
それは数日間の間に、体脂肪が何キロも増えている訳ではないのでまずはご安心ください。
脂肪を1キロ増やすには7200kcal普段よりも多く食べる必要があますので、どれだけ頑張っても数日間でこの量を食べるのは不可能に近いです。
つまり、数日で体脂肪が数キロ増えることはまずないと捉え、例え体重が増えていても焦らずに、その後の食事を正していけば特に問題ありません。
もちろん、数か月単位で増えている場合は脂肪が増えている可能性が高いので注意しましょう。
【糖質制限をすると数日で痩せるカラクリ】
糖質制限をすると数日で体重がストンと落ちることがあるかと思います。
これは、筋肉や肝臓に蓄えられている糖質と結合している水分が抜けていくことによる体重減少ですので、脂肪が減っているわけでは無いので注意しましょう。
4)数字に受動的になることによる悪影響
数字ばかりを気にしすぎてカロリーや体重に一喜一憂してしまうことで、「食欲」にまつわるホルモンバランスや自律神経のバランスを逆に乱してしまうこともあります。
毎日体重計に乗ったり、カロリー計算をすることで、一喜一憂して、精神的に不安定になりやすい方は、たまに計測する、気持ちが緩んできたらカロリーを見てみる程度にしてください。
注意した方がいいのは、食べ過ぎたり体重が増えた翌日等に、罪悪感で欠食や断食をすることです。
罪悪感で欠食や断食をする、食欲のバランスがさらに乱れて暴食をしてしまい負のスパイラルに入りますので注意しましょう。
5)能動的に情報を活用する
せっかくの美味しくて幸せな食事の時間も、カロリーや体重という数字に執着しすぎていると生きづらいかと思います。
ダイエットは習慣化が命ですので、常に「快か不快か」を考えて、「不快」な気持ちになっていたら数値等の情報に受動的になり過ぎているサインです。
数値などの情報との距離感を意識的に保ちながら、能動的に活用して、気持ちを切り替えながら楽しく食べて痩せていきたいですね。
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