湘南つなぐ鍼治療院

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2022/04/15栄養管理

DITってなに?

食事をすると体がポカポカするかと思います。

これは食事誘発性熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)と呼ばれる消費エネルギーによるもので、ダイエットをする上で頭に入れておくといい知識ですので、今回はこのDITについて解説します。

 

1)消費エネルギーにおけるDITの割合

 

人が消費するエネルギーは、大きく分けて、「基礎代謝」「生活活動代謝」「食事誘導性熱産生=DIT」の3つがあります。

そのうち、基礎代謝が約60~70%、生活活動代謝が約20~30%、そして食事誘発性熱産生が約10%を占めているので、割合としてはそこまで多くありませんが、「塵も積もれば山となる」ので、しっかりと押さえておくといいでしょう。

 

2)高タンパク質の食事のメリット

 

上記のDITの内訳として、タンパク質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度という計算になります。

つまり、高タンパク質の食事をするとこのDITの割合が高いのでより代謝しやすい=太りにくいという訳です。

分かりやすく数字に落とし込むと、例えば1日2000キロカロリーの食事をしている人で、1日のタンパク質の摂取量が50gの人と200gの人で比較すると、理論上200gの人の方が約2か月後の体脂肪が1キロ多く燃焼している(=1キロ痩せる)ことになります。

3)DITを高めるコツ

 

高タンパク質の食事を意識するだけではなく、他にもDITを高めるコツがありますのでご紹介しますね。

 

【コツ1:筋肉を増やす】

 

加齢や運動不足で筋肉が衰えると、基礎代謝が低下するだけでなく食事誘発性熱産生も低下すると言われています。逆にトレーニングで筋肉を増やすと食事誘発性熱産生は高くなるとされていますので、年齢を重ねるにつれて筋トレの重要度は増します。

 

【コツ2:よく噛んで食べる】

 

早食いの人より、よく噛んで食べる人の方がDITは高くなると言われています。

よく噛むだけではなく、食事の内容も流動食のような柔らかいものばかりではなく、食物繊維が豊富な根菜類や、肉や魚など「歯ごたえがあるもの」をチョイスするのも大切ですね。

 

【コツ3:温かいものを食べる】

 

低体温ほど基礎代謝が低く脂肪を溜めこみやすい体質になると言われています。

体温とダイエットは密接な関係があり、体温が1℃上がると基礎代謝は10%近くアップすると言われています。

DITにおいても、温かい食べ物を選んで体を冷やさないように意識することで高くなると言われています。

東洋医学でよく言われている「体を温める食べ物・冷やす食べ物」という概念は科学的には立証されていませんが(体は恒常性といって体温を一定に保つ機能があるため)、一時的に冷たいものが体内に入ることで胃腸に刺激を与えるのは事実ですので、基礎体温が低めの方は特に「体を冷やさない」ということは頭に入れておくといいですね。

 

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