紫外線ケアと栄養
7月に入り、太陽の日差しもますます強くなってきましたね。
夏のレジャーなどを楽しむ一方で気になるのは「紫外線」です。
今回は、気になる日焼け後のお肌の回復を高めてくれる食材や効果的な食べ方についてお伝えします。
1)日焼け後のお食事で気を付けること
まず前提として、栄養素にはそれぞれ特徴的な働きがありますが、お肌等の新陳代謝(ターンオーバー)を効果的に機能させるためには、「バランス良く食べる」ということが大切です。
暑い夏は食欲が落ち、ついつい麺類やサラダなどさっぱりしたものを中心に食べてしまいがちですが、栄養素はチームで働くため、どの栄養素が不足しすぎても、多すぎても十分な機能を発揮できません。
タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミンやミネラルといった基礎栄養素をバランス良く食べつつ、以下のような特にお肌の代謝に関係する栄養素を意識的に食べるようにしていきましょう。
2)ポイントは「抗炎症」と「抗酸化」
真夏の強い紫外線を浴びると、お肌は赤くなったり褐色になります。お肌が赤くなるのは皮膚が「炎症」を起こしてしまっている証拠です。
そのまま放っておくと、しみやシワ、ほうれい線にもつながってしまいますので、炎症が起きている早い段階で抗炎症の効果がある栄養素を意識的に摂ってケアすることが重要です。
また、紫外線を浴びると体内に活性酸素が発生してしまうため、「抗酸化作用」のある以下のような栄養素を積極的に摂ると良いでしょう。
①ビタミンACE(エース)
日焼け後のお肌には、ビタミンエースの出番です!
ビタミンの中でも抗酸化作用の強い3種類(ビタミンA・C・E)を総総称してエースと呼びます。夏野菜やフルーツに多く含まれますので、ぜひ積極的に食べましょうね。
【ビタミンA】
ビタミンAには皮膚などの粘膜を保護する働きがあります。
また、紫外線による瞳のケアにもおすすめです。
緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンはビタミンAに体内に変換されて作用します。ビタミンAは脂溶性のため、油と一緒に調理すると効果的に吸収します。
《ビタミンAを多く含む食材》
卵・うなぎ・チーズ など
《βカロテンを多く含む食材》
人参・カボチャ・トマト・ブロッコリー など
【ビタミンC】
ビタミンCはメラニンの生成を抑制したり、しわやたるみに関係するコラーゲンの合成を助ける働きがあります。ビタミンCは水溶性のため、尿と一緒に体外へ排出しやすいので、こまめに摂取して常に体に満たしておくといいでしょう。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類を代表するフルーツや、さつまいもやじゃがいも等の芋類にも豊富に含まれます。
【ビタミンE】
ビタミンEは毛細血管を拡張し、身体全体の血行促すことで正常なターンオーバーを取り戻すことを助けます。
卵やアーモンド、胡麻などに多く含まれます。
②リコピン・アスタキサンチンなどの色素成分
ビタミンエースに加えて、トマトに含まれる赤い色素成分のリコピンや、海老やカニ、サーモンに含まれるアスタキサンチンという色素成分も抗酸化作用が強いので、日焼け後に積極的に摂り入れるといいでしょう。
③ビタミンB群・亜鉛・DNA(核酸)などの代謝に関係する栄養素
ビタミンB2やB6は脂質などお肌の代謝に関係しており、亜鉛はお肌や髪の材料であるタンパク質の合成に関係する酵素の材料になります。
また、あまり聞いたことがないかもしれませんが、DNA(核酸)という成分は鮭の白子や牡蠣、シジミなどのタンパク質が豊富な食材に含まれ、ターンオーバーで作り出す新しい細胞の材料となります。
④オメガ3系脂肪酸
青魚に多く含まれるEPAやDHA、エゴマオイルやアマニオイルに多く含まれるαリノレン酸という良質なオメガ3系脂肪酸は、抗炎症作用がるので、意識的に摂りたい栄養素です。
オメガ3系脂肪酸は熱に弱いので、なるべく加熱はせずにお刺身などの生魚やオイルもサラダに使用するといいでしょう。
うまみかあちゃんのパーソナル栄養アドバイスでは、気になる美容面のお悩みにも応じた食事アドバイスをしています。
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